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沖縄の伝統行事「沖縄ハーリー」について学ぼう

Posted On By master

この記事のポイント

・沖縄の伝統的な手こぎ船がハーリーです。
・毎年沖縄では、ハーリーの大会が開かれます。
・ハーリーにはいくつも種類があります。

沖縄ハーリーとは?

今からおよそ600年前の、琉球時代に、ハーリーは中国から伝わったと言われます。
それは、カヌーのような船であり、手こぎ式の船になっています。
もともとは、中国の龍舟競漕という船が原型となっており、どのようにして琉球に伝わったかは諸説あります。
中国に留学した学生により作られた、琉球の使者として中国に行った人物により持ち帰られたなどあります。

現在はハーリーを船として、移動手段に使う人はいませんが、沖縄では毎年レースが開催されます。
那覇や他の地域で行われており、地元の人や在日米軍の人などが参加し、競い合います。

ハーリーは、 爬龍船という船を使い、長さ14メートルほどあります。
こぎ手は10名乗り、舵取りが1名参加します。
ハーリーの大会の中でも、もっとも規模の大きい那覇ハーリーとなると、こぎ手は32名と船の規模も大きくなります。

ハーリーの種類

毎年旧暦の5月4日になると、沖縄で競技が開催され、夏の訪れを告げます。
ハーリーは、海と共に生きる海人が、航海の安全を祈願し、各地で爬竜舟で競う競技です。
ゴールデンウィークを始めに、8月頃までイベントはあります。

中でも那覇ハーリーは、最大規模であり、観光客にも見せたいということで、5月3日から三日間行われます。
初日は中学生退行レースが開催され、乗船体験もあります。
最終日には、ハーリーの中でも大規模となる、最大級の船によるレースが開催されます。
またイベント期間中は、相撲大会や花火大会、ライブステージなどもあります。

那覇ハーリーでは、その船の規模が違います。
通常こぎ手が10名ですが、那覇の船はこぎ手が32名にもなり、舵取りも2名乗船します。
他の乗組員を合わせると42名にもなり、船には特別な形をかたどったデザインを採用します。

レースは400メートルで行われ、タイムを競います。
初日は中学生退行レースが開催され、タイムの良かった上位3チームが決勝に行きます。
白熱の対戦が行われ、涙ありと、感動の物語が生まれます。
また実際にハーリーに乗船できる体験会も行われるので、乗ってみることも可能です。

競技ではこぎ手が何名もいるので、それぞれの息が合わないと、スピードが出ません。
舵取り役も重要ですが、如何にして力を合わせ呼吸を合わせるかがスピードを出し、タイムを上昇させるコツです。
そのために、レース大会に出場するチームは、練習を重ねます。
学生同士の対決や、社会人同士、地域ごとなど、対決はいくつもあり、ドラマが生まれます。

沖縄で5月に開催されるこのレース大会は、沖縄に夏を告げる重要なイベントでもあります。
気温も徐々に上がり、海の温度も上昇し、夏が来て海水浴もできる時期になります。
ハーリーによるレース大会の他にも、いろいろなイベントが行われるので、見に行っても飽きないイベントです。
沖縄そばを食べられたりと、沖縄らしい伝統行事のイベントなどもあるので、5月ながらも気温は高く、熱気に包まれた会場になります。

           
シーサー
この記事を執筆した人:沖縄大好き海人
生まれも育ちも沖縄の生粋のうちーなんちゅです。県外に移住し、沖縄にはたくさんの魅力があったことに気付かされました。このサイトで、沖縄の魅力をあますことなく紹介します。沖縄を楽しんでもらえると嬉しいです。