大学進学率が40%を超える
文部科学省が2019年におこなった調査によると沖縄県の高校生の大学進学率が40%を越えました。文部科学省によると、沖縄県内に住む高校生の大学進学率は過去最高値とのことです。
沖縄本土復帰以来、県内の大学進学率は徐々に増加していきました。今回の結果は2003年におこなわれた調査より10ポイントの上昇率を示し、県教育庁の担当者によると「日ごろからおこなっている、生徒指導の取り組みの地道な成果だ」と話しています。
ただ、沖縄県全体としての大学進学率は全国最下位なのは変わりません。沖縄県の平均所得は230万円で、大学に合格すると引っ越し、教科書類、定期券代、生活費などを含めると150~200万円かかります。
つまり、親の年収が1日でまるまる一気に吹き飛んでしまうため、大学進学を断念するケースも少なくないのです。
沖縄県が大学進学を希望する生徒と保護者を対象にアンケートをしたところ、経済的な問題だけでなく、親の学歴が影響しているケースも少なくありません。
アンケートをとった高校3年生のうち大学進学希望者は68.7%にも上りますが、沖縄県は県内大学が少なく、進学となると選択肢の多い県外の大学に進学することになります。また、親の学歴も大学進学に関係しており、母親の学歴が高校や中学の家庭は、大学へ進学しない環境が当たり前という考えの場合も多いようです。
文部科学省によると2019年の大学進学率は、男女合計すると54.67%、男性が51・63%、女性が57.77%。最も大学への進学率が高い都道府県は京都と東京です。
一方沖縄県の大学進学率は、男女合計が40.19%、男性が37.66%、女性が42.69%となり、沖縄の大学進学率は全国平均に遠く及びません。
県外の大学に進学した場合
沖縄県外の大学に進学した場合に、一人暮らしの諸費用で一番高かったのが引っ越し費用、アパートの敷金・礼金、仲介手数料、家賃です。これらを合計すると約344,500円かかる計算になります。
以後毎月の生活費、半年後に学納金を支払わなければなりませんし、医療系や理系の学部ではさらに莫大なお金がかかります。
少しでも負担を減らすには国の奨学金制度を利用したり、大学側で行っている支援を受けることも考えましょう。
東京都と神奈川県にキャンパスをかまえる専修大学では、沖縄県内の優秀な人材を発掘するために沖縄県国際交流・人材育成財団があり、学業面が優秀で経済的に就学が困難な学生に対して支援を行っています。
また、専修大学のそれぞれのキャンパス付近には、学生のみが入居でき、家賃なども一般賃貸より安く済む学生専用マンションも多く存在しています。
※専修大学神田キャンパス付近の学生マンション|学生マンションドットコム
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県外の大学へ進学する際には、金銭面の問題は避けては通れませんので、親御さんととことん話し合って進学を決めてくださいね。