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精巧な石積みのアーチがある「座喜味城跡」

Posted On By SLuch7uK

15世紀に建立された座喜味城跡

沖縄は自然が豊かで、マリンスポーツが楽しめるリゾート地です。
歴史に興味がある人なら、琉球王国にゆかりのある場所を巡ってみるのも楽しいものです。
数ある琉球王国ゆかりの建物の中でも、特に見応えのあるものの一つが座喜味城跡(ざきみじょうあと)です。

沖縄県中頭郡読谷村に位置する座喜味城跡は、1322年から1429年まで続いた戦乱の世「三山時代(さんざんじだい)」に活躍した名将・護佐丸の命を受けて築かれました。
城が完成したのは1420年頃のことで、半国王を勢力を監視するのが目的だったということです。
1956年、座喜味城跡は琉球政府の重要文化財に指定され、1972年の日本復帰で国指定史跡になります。

2000年12月には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の資産のひとつとして、世界遺産にも登録されています。
城郭の外周は365メートル、城郭内面積は7,385㎡とそれほど大規模なわけではありませんが、精巧な石積みのアーチや城壁の美しさは沖縄の歴史的建造物の中でも随一と言われています。
見学料は無料で、自由に入ることができますので、家族連れで立ち寄ってみるのもいいものです。

当時最高峰の建築技術によって建てられた座喜味城

座喜味城は粘土質の赤土「国頭マージ」の上に建てられています。
国頭マージというのは沖縄島北部や久米島、石垣島などに分布している赤みがかった土のことです。
城壁は、崩れにくくするために曲線と厚みが用いられており、優雅なカーブは屏風にもたとえられています。

石は、「布積み」と石をかみ合わせて積み上げる「相方(あいかた)積み」の工法で積み上げられており、城門は沖縄に現存する最古のアーチ型です。
歴史はもちろんのこと建築に興味がある人もぜひ見ておきたい建造物です。
座喜味城跡は標高125メートルの高さに位置しており、一部城壁の上に登ることができるようになっています。
天気が良ければ那覇の街並みを眼下に見下ろすことができますし、ここから東シナ海に沈む夕日は絶景ですので、夕方に行くのもおすすめです。

座喜味城跡へのアクセス

那覇空港から座喜味城跡へは車で約1時間、国道332号線から始まり、国道331号線から国道329号線を走ります。
その後、県道82号線から沖縄自動車道(那覇IC~石川IC)を経て、県道73号、国道58号、県道12号を読谷方面へ進み、12kmほどで到着します。

公共の交通機関を使う場合には、那覇空港からモノレール「ゆいレール」に乗り、「旭橋駅」で下車して那覇バスターミナルへ向かいます。
読谷線(29番)のバスに乗車し、「座喜味バス停」か「高志保入り口」で下車した後、徒歩約15~20分で目的地に到着します。
所要時間は1時間半程度です。

           
シーサー
この記事を執筆した人:沖縄大好き海人
生まれも育ちも沖縄の生粋のうちーなんちゅです。県外に移住し、沖縄にはたくさんの魅力があったことに気付かされました。このサイトで、沖縄の魅力をあますことなく紹介します。沖縄を楽しんでもらえると嬉しいです。