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素敵な陶器と出会うのんびり旅を楽しめる「やちむんの里」

Posted On By SLuch7uK

沖縄独特の陶器やちむんの魅力

沖縄には「やちむん」と呼ばれる陶器があり、ぽってりとした分厚い形状と素朴な色合いが人気を呼んでいます。
やちむんというのは沖縄の言葉で「焼き物」を意味しており、最近ではお土産としてやちむんを購入する観光客も増えてきています。

沖縄の焼き物の歴史は非常に古く、約6600年前には、既に土器が作られていたと言われています。
中世の時代になると、カムィ焼と呼ばれる徳之島の灰黒色の焼物や、中国産陶磁器が沖縄に輸入されるようになり、15世紀には朝鮮やタイ、ベトナムの陶磁器が沖縄にもたらされます。
1616年には薩摩から朝鮮人陶工を招き、現在の那覇市泉崎に湧田窯を開いて朝鮮式技法の指導を行います。
これが現在のやちむんの基礎となりました。

やちむんの里

このような経緯を経て沖縄に定着したやむちんの陶房が、沖縄中部の読谷村に多く集まっていることから、「やちむんの里」として観光客の間でも人気のスポットとなっています。
やむちんの里には19軒の陶房があり、しゃれたカフェなども点在しているので、陶器が好きな人はぜひ立ち寄ってみたいものです。

人間国宝である陶芸家の金城次郎氏が読谷村に移り住んだことから、この地域がやちむんの里として親しまれるようになりました。
やちむんの里へのアクセスは、那覇空港から車で約1時間10分、沖縄自動車道なら沖縄南ICから車で約30分です。
公共の交通機関を利用したい人は、路線バスに乗って「親志バス停」で下車し、そこから歩いて約15分です。

読谷山窯(よみたんざんがま)共同売店には無料の駐車場がありますので、ここに車を駐車すればゆったりと買い物を楽しむことができます。
読谷山窯1980年に開窯しており、共同売店では山田工房や大嶺工房、玉元工房、金城工房で作られた器が入手できます。
いずれも個性あふれる作品ばかりで、お値段もリーズナブルなので、お土産にするのもおすすめです。

かわいらしい色合いや柄の多い陶器が好みなら、「ギャラリーうつわ家」もぜひ立ち寄ってみたいものです。
お店はやちむんの里の入り口近くにあり、著名な陶芸家である島袋常秀が「常秀工房」で作る作品が展示されています。
スタッフが作る陶器のボタンや箸置きなど、買いやすい価格の製品も多いので、ついつい衝動買いをしてしまいそうです。

「ギャラリー森の茶屋」で一服

飲食店がほとんどないやちむんの里において、貴重な存在なのがカフェ兼ギャラリー「ギャラリー森の茶屋」です。
黒糖を使ってじっくりと煮た金時豆とかき氷、バニラアイスと白玉の組み合わせがなんとも言えない優しいスイーツ「沖縄風ぜんざい」は逸品です。
器ももちろんオリジナルな陶器ばかりで、心が癒やされます。

           
シーサー
この記事を執筆した人:沖縄大好き海人
生まれも育ちも沖縄の生粋のうちーなんちゅです。県外に移住し、沖縄にはたくさんの魅力があったことに気付かされました。このサイトで、沖縄の魅力をあますことなく紹介します。沖縄を楽しんでもらえると嬉しいです。