この記事のポイント
・旧海軍司令部壕には当時の壕が残っています。
・海軍壕公園には遊具があり交流や憩いの場として使われています。
・資料館で戦争の歴史や遺留品について学ぶことができます。
旧海軍司令部壕(海軍壕公園)とは
旧海軍司令部壕とは、慰霊塔や旧日本海軍によって掘られた壕などを総称したものです。
元々は旧日本海軍の重要な軍事拠点を守るために作られたもので、司令部が置かれていました。
沖縄は日本で唯一住民を巻き込んだ戦闘が行われた場所で、壕では激しい戦闘の痕跡を見ることが可能です。
旧海軍司令部壕は、美しい丘から地下へ伸びるトンネル状の階段を100段以上降りた先にあります。
壕は全て人の手で掘られており、使用されたつるはしやくわなども展示されています。
また、手榴弾で自決した弾痕跡や司令長官が壁に書き残した文字など戦争の悲惨さを感じられるものが複数残っています。
「自分自身の生き方を考える機会になりました」「涙が出そうになりました」と、訪れた人も感想を残しています。
地下20mの場所に450mも掘られていましたが、現在整備され見ることができるのは300mです。
他には、市民の交流の場としても使われており、子供が大型遊具で遊べる海軍壕公園もあります。
第二次大戦末期には日本海軍の司令部壕が作られ、多くの犠牲者が出る戦場となりました。
また、首里王朝の時代には中国や薩摩からの船の入港を知らせるヒバンムイがありました。
現在は世界に向けて平和を発信するための場所として整備され、観光客や地元の人々に親しまれています。
遊具は安全面の関係から整備中の可能性もあり得ます。
訪れた際に使えるかどうか気になる場合は、旧海軍司令部壕事業所までお問合せをするといいでしょう。
平和学習について
旧海軍司令部壕には、第二次世界大戦について学び平和学習をするための施設があります。
資料館では当時の遺留品や戦争の歴史を学ぶことができます。
中にはショッキングな展示物もあるでしょう。
平和学習プログラムでは、講話やガイド、無料のワークシート等が用意されています。
沖縄県民によって建てられた慰霊塔の前では、事前に予約すると約10分のミニ講話が聞けます。
具体的な内容は、沖縄戦や海軍司令部壕の建設経緯、戦争の悲惨さなどです。
平和教育プログラムには、一般団体や個人を対象としている約50分くらいの平和ガイドもあります。
旧海軍司令部壕の主要施設である慰霊之塔や資料館、地下の壕内などを専属ガイドと一緒に周ります。
また、有料プログラムとして約1時間のオンライン講話というものがあります。
沖縄戦や旧海軍司令部壕に関する映像や画像を通じて、戦争の悲惨さや平和について考えることができるでしょう。