世界遺産、中城城跡の魅力
沖縄本島東海岸の中城湾に面する、標高160mの高台に位置する中城城跡は、6つの郭で構成される連郭式の山城です。
沖縄では城のことを(グスク)と読むため、中城城跡の正しい読み方は「なかぐすくじょうあと」となります。
この中城城跡は2000年の12月に世界遺産に登録されており、第二次世界大戦の激しい戦禍からまぬがれ、沖縄県内では最も原型をとどめている城跡として有名です。
北東から南西に一直線に築かれた城の城壁に立つと、東に中城湾、西に東シナ海を見ることができ、知念半島や、勝連半島、そして周辺の島々が見渡すことができます。
中城城跡の楽しみ方
中城城跡を快適に楽しみ見たいという方は、無料送迎カートの利用がおすすめです。
こちらを利用すると、広い敷地内を電動カートで快適に移動することができます。
観光する日程が前もって決められている場合、無料のボランティアガイドを申し込んでおくのもおすすめです。
グスクの会の人達によって丁寧な解説を聞きながら、中城城跡を楽しむことができます。
また、中城城跡跡では季節折々にさまざまなイベントが開催されています。
公式ホームページを見るとイベントの予定が掲載されているので、タイミングを合わせて訪れるのも良いでしょう。
中城城跡の見どころはペリーも驚愕の美しい城壁
中城城跡に残されている城壁は、岩や自然の地形を匠に利用した、琉球王国特有の技術によって築き上げられたものです。
そのあまりに美しい城壁は、ペリーが訪れた際に感嘆したと言われています。
その感動の様子はペリーが執筆した報告書にも詳細に記載されており、その感動の大きさが伺えます。
中城城跡にはペリー一行が歩いたとされる道や、旗を立てた場所も近くにあるので、歴史が好きな方は立ち寄ってみるのも良いでしょう。
そんな美しい中城城跡の中でも特に見どころなのは、6つの郭です。
中城城は、郭と呼ばれる囲われた場所が6つ存在するお城です。
中城城はかなりの面積を有する城ですが、最初からこの規模で計画されて建てられたわけではありません。
最初は小規模だったものが、郭の増築を繰り返していくことで、現在の規模の中城城が出来上がったと言われています。
各郭の石の積み方が、増築された時代によって異なるため、よく鑑賞してみるとその違いに気がつくことができるでしょう。
また、中城城跡はパワースポットとも知られています。
アーチの形状をした門が特徴の三の郭の裏門は、夏至の日にちょうど太陽が門の中心を通過するように設計されています。
夏至とは太陽が一番長く地上に光を届けるということから、太陽のパワーを取り込むために作られたのではないかと言われています。
中城城で行われていた太陽信仰が垣間見れる特別なスポットで、夏至の日にはその光景を一目見ようとする人々がたくさん訪れます。