世界遺産の一つでもある今帰仁城跡
沖縄県国頭郡今帰仁村に位置する今帰仁城跡は、広さ4ヘクタールと、首里城に匹敵するほどの敷地面積を誇っています。
城を囲む城壁は全長1.5 km、万里の長城を思わせる堅牢な作りが特徴です。
今帰仁城は琉球王国が成立する以前、14世紀に建造された城と言われています。
城郭跡は12世紀から13世紀頃にかけて建造されており、北山王の居城であったという説が優勢です。
北山王は、別名「北山城」と呼ばれている今帰仁城を拠点として中国と貿易を盛んに行っていました。
発掘によって、今帰仁城跡から東南アジアや中国の陶器が多数出土したことから、大陸文化の交流が盛んに行われていたことが伺えます。
1972年5月15日は国の史跡に指定され、2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、首里城などと合わせてユネスコの世界遺産に登録されました。
日本で一番早く咲く桜「寒緋桜(カンヒザクラ)」の名所としても今帰仁城跡は有名です。
寒緋桜が咲くのは1月ですので、この季節に沖縄に旅行して、一足早くお花見を済ませるのも楽しいかもしれません。
敷地内に併設されている「今帰仁村歴史文化センター」との共通チケットが観覧料になっており、地域の歴史的背景についても学ぶことができます。
城内は、リードを付けていればペット同伴で入場することが可能です。
今帰仁城へのアクセス
今帰仁城は那覇空港から約110 km の場所にあり、車で行くと約2時間45分かかります。
那覇空港を出て「豊見城・名嘉地IC」から「西原JCT」で沖縄自動車道へ合流し、「許田IC」まで走り続けます。
途中、海の見える展望台やレストラン・売店などもありますので、休憩を取りながら行くといいでしょう。
沖縄自動車道の終点許田ICを降りてすぐ、国道58号線沿いの信号を右折したところには沖縄県本島で最北端に位置する道の駅「許田」があります。
ここでしか買うことのできない特産品や沖縄グルメを入手できますので、立ち寄ってみて損はありません。
今帰仁城跡の他に美ら海水族館やナゴパイナップルパーク、OKINAWAフルーツランドなどの入場割引券もここで購入することができます。
今帰仁城跡の入場券大人400円が320円、小中学生300円が260円で買えますので、家族連れで行く場合にはけっこうなお得感があります。
今帰仁城跡には第1から第4までの駐車場がありますので、駐車する場所に困るということはまずありません。
どうせなら、今帰仁村グスク交流センターにも立ち寄りましょう。
那覇空港または那覇市内から乗り換えなしの急行バスも出ており、本部循環線 やんばる急行バスに乗って「今帰仁村字泊今帰仁城趾入口バス停」下車、歩いて15分で目的地にたどり着きます。