沖縄本島最大規模のマングローブの魅力に魅せられる
慶佐次湾のヒルギ林は、那覇空港から高速道路を利用した場合、2時間20分程度で到着する観光スポットです。
慶佐次湾の下流、10ヘクタールに広がるヒルギ林は沖縄本島においては最大規模とされています。
ヒルギとは別名マングローブのことで、マングローブは川の河口付近である真水と海水がちょうど入り混じる汽水域に生息します。
沖縄で見られるマングローブは全4種類ありますが、この慶佐次湾のヒルギ林では、ヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3種類のヒルギを見ることができます。
特に慶佐次湾のヒルギ林のヤエヤマヒルギは、ヤエヤマヒルギの北限地であることから、国の天然記念物にも指定されています。
料金は無料で、営業時間なども特になく自由に見学できるので、好きなタイミングで気軽に訪れることができます。
慶佐次湾のヒルギ林の楽しみ方
慶佐次湾のヒルギ林を楽しむ方法は主に2つで、1つ目は遊歩道を歩いて散策する方法です。
きちんと整備された遊歩道が設置されているので、安心してヒルギ林を楽しむことができます。
遊歩道は幅もしっかりあるので、ベビーカーや車いすも通ることができます。
そして2つ目はカヌー体験です。
雄大なヒルギ林をカヤックやカヌーに乗りながら間近で見ることができます。
慶佐次湾のヒルギ林の近くには県下最大の福地ダムがあるので、そこまで足を伸ばしてみるのも良いでしょう。
慶佐次湾のヒルギ林の見どころは3種類のヒルギ
慶佐次湾のヒルギ林で見られる3種類のヒルギにはそれぞれ特徴があります。
ヒルギ(オヒルギ)は雄の樹で、赤い花が咲くという特徴があります。
次にメヒルギは名前から推測できるように雌の木で、オヒルギとは異なり白っぽい色の花が咲きます。
同じ木の雌雄別のように思われがちですが、実際は花の色や木の形が異なる、全く別の種類の樹なのです。
そしてヤエヤマヒルギは、沖縄県の八重山地方で多く見られるヒルギで、地域のシンボルとして親しまれています。
ヤエヤマヒルギには花弁が4枚の白い花が咲きます。
ヒルギの最大の特徴はタコ足に広がる根っこです。
どの種類とも根っこの形が異なるため、根の形状で種類を見分けることが可能となっています。
オヒルギは根っこの広がりが小さめな屈曲膝根、メヒルギは側根の上がいた上になっている板根、そしてヤエヤマヒルギはいくつもの根っこが横に広がっている支柱根となっています。
慶佐次湾のヒルギ林へ訪れた際は、こちらの特徴を参考に、それぞれのヒルギを見分けてみてください。
慶佐次湾のヒルギ林の汽水域にはシオマネキやトントンミー、そしてガザミなどの亜熱帯に生息している生き物の姿を見つけることができるので、そうした点にも注目してみるとより楽しむことができるでしょう。