斎場御嶽(セーファウタキ)の魅力
沖縄には大自然のパワーが溢れるスポットがたくさんあり、各種を巡っているだけでも自然のパワーに気を満たされる感じがします。
数あるパワースポットの中でも特に有名な斎場御嶽(セーファウタキ)は、琉球王国の創世神「アマミキヨ」が作ったと言われている聖地で、古代からさまざまな行事が行われてきました。
現在でも、斎場御嶽は「東御廻り」(アガリウマーイ)の参拝地として、たくさんの人々から崇拝されている場所です。
琉球国王や聞得大君の聖地巡拝の行事であった東御廻りでは、琉球王国時代には「神の島」といわれる久高島(くだかじま)から聖なる白砂を運び入れ、御嶽全体に敷きつめていたということです。
「御嶽」というのは聖地のことで、特に斎場御嶽は琉球王国最高の聖地として琉球開びゃく伝説にもあらわれます。
御嶽の中には六つのイビ(神域)があり、そのうちの大庫理(ウフグーイ)・寄満(ユインチ)・三庫理(サングーイ)は、いずれも首里城内の部屋と同じ名前がつけられています。
このことから、首里城と斎場御嶽には深い関わりがあることがわかります。
世界遺産にも登録されている斎場御嶽
2000年12月には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部として世界遺産にも登録されており、年間を通じて一般の入場を受け付けています。
入場料は大人(高校生以上)が300円、小・中学生が150円、団体(20名以上)が200円です。
三庫裏(サングーイ)は切り立った岩が三角形を形作っている場所で、岩の奥から差し込む光を見ていると幻想的な気分になります。
香炉付近は「チョウノハナ」と呼ばれる拝所で、琉球王国最高の神女である「聞得大君(きこえおおきみ)」が国王と琉球王国全土を守ったと言われています。
三庫裏を通り過ぎると、久高島が見渡せるスポットに到着します。
今でも神秘的な催事が行われている久高島には男性立ち入り禁止の場所が残っているなど、琉球王国が女性の霊力によって守護されてきたことがうかがわれます。
斎場御嶽は聖地ですので、マナーを守って入場しましょう。
入るときと立ち去るときは感謝の気持ちを忘れずに、軽く手を合わせると良いでしょう。
斎場御嶽への行き方
斎場御嶽へは那覇空港自動車道 南風原北ICから車で約30分、がんじゅう駅・南城、知念岬公園に駐車場があります(約150台収容)。
駐車場から斎場御嶽入口までは、歩いて8分(約400m)ほどです。
公共の交通機関を使用する場合は、那覇バスターミナルから東陽バス38番に乗り、「斎場御嶽」で下車します。
一部、足場の悪い所も多いので、必ず歩きやすくて滑りにくい靴で行くことをおすすめします。
滑りやすい石畳や階段があるため、ベビーカーや車椅子で入場することはできません。